この記事では、おうちで性教育をはじめる第一ステップを紹介します。
性教育は子どもの幸せを一生守るための教育です。
はじめるなら家庭から。
はじめるなら早い段階で。
自分が受けた性教育を振り返る
最初の子どもを授かって以来、性教育はいつも頭の中にありました。
私にとって性教育はほとんどが日本の公教育でならったものです。
親からは性についてほとんど何も教えてもらいませんでした。
きっとほとんどの人がそうだと思います。
そこでまずは性教育の本を読んで勉強することに。
私が本を読んで性教育を勉強し始めたのは長男が2歳になりちょうどトイレトレーニングを始めた頃でした。
本から性教育の基礎知識を学ぶ
「おうち性教育はじめます」
おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方 (コミックエッセイ)
マンガイラストレーターのフクチマミさん、私立高校で保健体育を教える村瀬幸浩さんによって書かれた「おうち性教育はじめます」では
性教育を始めたいと考える保護者向けにマンガで分かりやすく性教育の導入が書かれています。
目次
1章 おうち性教育=子どもの幸せを守るための教育です。
2章 おうちでまずつたえたい3つのこと
3章 親も一緒に!からだとこころを学ぼう
4章 こんな時どうするの?性の話Q&A
5章 大人が知っておきたい これからの性の話
この本では、子どもが小さいうちから性教育を始めることをすすめています。
子どもが思春期に入ってからいきなり性の話をするのはハードルが高すぎます。
現代の子どもたちはインターネットから多くの性情報を受け取り
ポルノ動画のような誤った性の価値観を植え付けてしまいかねません。
著者は「歪んだ人間観」が生まれる可能性を指摘しています。
「お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!」
お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!
この本は「とにかく明るい性教育 パンツの教室協会」代表理事・のじまなみさんによる性教育本。
本の冒頭部分には「日本は驚くほど『性教育後進国』です」と書かれいます。
目次
1章 性教育はメリットしかない!
2章 性教育は3~10歳で行うべし!
3章 その質問は突然に、しかも案外早く!
4章 いざ性教育!まぁまぁ焦らずその前に……
5章 実践!性教育
6章 お母さんから我が子へ、命の授業
7章 こんな時こそ!性教育
親が子どもに対していつ
どういう方法で
どういう言葉がけで
どういう対応をすればいいのか
具体的なケースを例に挙げて丁寧にかつ分かりやすく書かれいます。
おうち性教育実践編
さて、本から性教育の基本を学んだら次は行動を起こしましょう。
「性のはなし」を日常会話に当たり前に入れる。
「プライベートゾーン」の話をするのは恥ずかしいことではない。
子どもをトイレに連れて行くとき、お風呂に入るときはおうち性教育のチャンスです。
「プライベートゾーン」の話をするときは
と声掛けをします。
お風呂でも同じです。
「自分でだいじだいじ洗う?」と聞いてみましょう。
我が家ではお風呂は基本1歳から男女分けて入ってます。
もちろんパンツを履かずに家の中を走り回らせることも極力させないように気を付けます。
プライベートゾーンの意識定着には時間がかかるので「ゆっくり何度も」説明します。
テレビでベッドシーンが出てきたら、チャンネルを変えるのではなく子どもと性について話すチャンス!
私が子どものころ、洋画でベッドシーンが出てきても誰も何も言いませんでした。
今思えば親も多少気まずかったのではと思います。
これからネット規制はどんどん難しくなり
小さい子も簡単にYouTubeやネットフリックスに容易にアクセス出来るようになります。
その結果間違った性の情報に触れるかもしれません。
そうなるのを前提に
小さいうちからセックスや愛情表現について親子で話す機会を設け
暴力的なセックスとそうでないもの
ポルノ世界が現実ではないことを
早い段階で親子の日常会話の一つとして話し始めることをおすすめします。
セックスの話をするのに最初は抵抗があるかもしれません。
でも想像してみてください。
10年後にいきなりそのトピックを話すのはもっと気まずいと思いますよ。
日々の読み聞かせに性教育絵本を取り入れる!
以下が我が家で読み聞かせに使っている性教育の絵本です。
1歳からプライベートゾーンの名称を言えることは
子どもが幼くして性犯罪にあったときに親が気付けるか気づけないかの大きな分かれ目になります。
そして、この本で子どもに送る最大のメッセージは
「あなたは両親に愛されて生まれてきた。あなたの命はとても大切。性はいのちである。」
ということ。
ここで一つ、プライベートゾーンの約束事を子どもと話すことをおすすめします。
「自分のプライベートゾーンは自分だけのものだけど、人前では触らない」という約束事を教える。
ある年齢になると、男の子も女の子もプライベートゾーンを無意識に触る時期があります。
そんな時は、プライベートゾーンの約束事を教え
なぜ「人前では触ってはいけないのか」を子どもがわかるように説明しましょう。
我が家では「目の前でプライベートゾーンを触られるのを嫌がる人もいるし、人のプライベートゾーンを見たくない人もいるから、人前ではプライベートゾーンを触ったらだめだよ」
と教えています。
以上が私が日々の子育てで意識して実践している性教育です。
初めてのことなので、試行錯誤の日々ですが何もしないよりはいいと思っています。
子どもたちが思春期になったとき
親に何も相談できないまま間違った情報に洗脳されるよりも
正しく性の知識を身に着け
命の大切さを学び
幸せな人生を歩んでいってほしい。
それが私の願いです。
おうち性教育をスタートするのに遅すぎることはありません。
何から始めればいいのか迷っている人はまず性教育の本を買って勉強し
日々の声掛けからスタートしてみてはいかがでしょうか。