マルハバン!
もうすぐラマダンですね。
日本で生活されている方にはあまり実感がわかないかもしれませんが、ここイスラム圏の中東クウェートでは街中の至る所でラマダン月を感じさせる広告や売り出し物を目にします。
ラマダンといえばここ何年かは真夏の暑い時期にあったのですが今年は3月と比較的過ごしやすい時期にあるので少しはがんばれそうかな?なんて淡い期待を抱いているビートルマニアです。
さて、ラマダンが近づくとまず最初に私が取り組むのはラマダン月の13日目から始まるギルギアーンの準備です。
ギルギアーンには、それぞれの子供用に民族衣装を用意し、親せきやご近所に配るお菓子の準備をします。
自分用にはダッラーアと呼ばれるクウェートの民族衣装を買います。
子どもたちの民族衣装選びは姑の得意分野で、その役を誰に言われなくとも喜んで引き受けてくれるので完全に任せてます。

今年の衣装は、クウェートとバハレーンで購入したようです。

私の着るダッラーアは、360モールで例年行われているエキスポで買いました。

最初の一着はお気に入りのデザイナーのもので、タイプな色とデザインで25KDとお手ごろな価格で売られていたのでサイズは大きいものの(アラブのXL 笑)即決で購入しました。

その時は夫がぐずる一番下の相手をしていて私にはゆっくり買い物をする時間がなかったので、フィリピン人店員の「これがラストピースですよ、他のサイズは完売です。サイズはテーラーで直せば大丈夫ですよ」に乗せられてラマダン前の買い物ラッシュで混雑する試着室の列をよそ眼にパパパっと嵐のごとく衝動買いしたのでした。
キャッシュでレシートなし。ということは返品交換は受け付けないということです。
↑これは問題あり
早速家で着てみると、大きすぎて子供が大人の服を着ている感じ。
残念でしたが、後悔はしていません。
(後日このダッラーアは姑に譲りました)
あくる週またまたエクスポに参戦し、またまたぐずる一番下を夫に任せて台風のように店から店を移動し、
アラブ人でごった返す店内に一人いるアジア人客が珍しいのか、店に居座ってお茶をたしなむクウェート人のおばさんたちに「これはクウェート人の嫁ね」などと店中の人に聞こえるような声で噂話をされながらも(少しは気を配れよと思いましたが)

これまた一着気に入ったものを試着もせずにパパパっとリンク払いし店を去りました。
お値段少し上がって35KD。およそ15,000円。これでも安いほうです。
今度はフリーサイズを選んだので、家で着てみてもジャストフィットで満足のいく買い物でした。
これでダッラーア問題は解決しました。
次はイードの衣装準備です。
子どもたちの服はネットでぽちっと買い物し、息子二人にはクウェートの民族衣装ディスダーシャとサンダルも買う予定です。
来年には着られないかもしれないディスダーシャですが、イード以外にも学校のイベントなどで着られるので一着持ってて損はないと思います。
バタバタとラマダン準備に追われているのは私だけではありません。
一階に住む姑はもっと大忙しです。連日連夜妹を連れて買い物に繰り出しています。
明後日からラマダンというのに一階では壁にペンキを塗りなおしているから驚きました(笑)
その他にもラマダン前の準備といえば、衣装だけではなく、食器類や客に出すお菓子、香水、ボホール(家で炊く乳香)、花の準備、ギルギアーンに配るお菓子の準備、ラマダン中に親戚、近所に配る食事の準備、サンブーサの仕込みなど多種多様です。
みなさんはラマダンの準備はできましたか?
断食する人もしない人も、イスラム教を信じる人もその他の人も、みんなが楽しく過ごせる月であってほしいです。
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