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【クウェートと日本】子どもたちのアイデンティティについて

先日、子どもたちとplayで遊んでいたら6歳くらいの女の子が私と娘に話しかけてきました。

私がアラビア語のクウェート方言で「お名前は何?」と聞くとその子は全く違う答えを返してきたのでまさか私がアラビア語で話しているとは思っていなかったのかも知れません。

その女の子はお父さんのところへ行き、また私と娘のところに帰って来たのですが今度は

“What is your country?”と聞いてきました。

私が ”Where am I from? or where are they (my kids) from?”と聞くとbothと言ってきたので

「私は日本人でこの子たちは日本人とクウェート人よ。お父さんがクウェート人だから。」と答えました。

するとその子は「じゃあ私たちは同じね。私もクウェート人だから。」と英語で言いました。

それを聞いていた4歳の息子は何を思ったのでしょう。

公園に行くと、このようなことは日常的に起こります。

好奇心旺盛な子どもたちは私に何人なのか聞いてきます。

息子は自分のお母さんが日本人でお父さんはクウェート人だと理解しています。

今はまだ気が付いていないのかもしれないけれど、そのうち「何でクウェート人が自分に英語で話しかけてくるのか」、「何でどこから来た」と聞いてくるのかと疑問を持つようになると思います。

そのようなミックスの子が早くで直面する自我のめざめが起こる前に私は親として何ができるか日々考えます。

私は子どもたちに自分のことを好きになってほしいです。

クウェートと日本にルーツを持つ自分は特別な存在で、価値があり、どこへ行っても大切にされるかけがえのない存在なんだ、と。

自分は日本の言葉も文化も愛し、クウェートの言葉も文化も愛している。

クウェートと日本が合わさって自分になり、自分はクウェート人であり日本人であり、何より「かけがえのない自分」であると自分の価値を尊重できる人になってほしいです。

子どもたちの見た目は、”一般的な” アラブ人とは異なります。

見た目がクウェート人っぽくても、日本人っぽくてもそれは単なる特徴でどの子もハンサムで美人でキュートだと伝えています。

個人的には目が大きいから美人だとは思わないので、子どもが日本人っぽいねと言われると「お母さん似のハンサムな顔でよかったね」と褒めます。

これは私がナルシストなのではなくて、子どもたちに自分の顔を好きになってほしいし、私は自分の子どもたちをハンサムで美人だと思っているからそういう風に伝えているだけです。

子どもたちは3か国語を話すので、私と日本語を話していると非アラブ人と思われるのは日常茶飯事ですし、クウェート人の夫だって私といるだけで英語で話しかけられることもあります。

ミックスの人がよく言うように「アメリカに行けばクウェート人だと言われ、クウェートだとアメリカ人だと言われる。自分はどこにも属さないと感じる。」

このようなことは自分の子どもたちも経験するかも知れません。

子どもたちのアイデンティティは子どもたちが自分自身で見つけ出し確立していくものですが、その手助けとして親ができることは、

両方の言葉や文化を教え、両国の文化を好きになり、両方の国で家族や友達と交流をして自分はどちらの文化にも属している、ミックスの自分はユニークでスペシャルでかけがえのない存在なんだと思えるようにしてあげることだと思います。

子どもたちが思春期を迎え自我にめざめたとき、私にどんなことを聞いてくるのか楽しみであり少し心配でもあります。

心無い人々の誹謗中傷に溢れる世の中ですが、私は子どもたちを信じていますし、子どもたちの笑顔のためなら何でもするでしょう。

親として出来ることは日々愛情いっぱいに育て、子どもに寄り添い、呪文のように彼らの存在を無条件に認める言葉を繰り返すことです。

「子育てに成功はない」と言いますが、もし20年の子育てで出来ることがあるとしたらそれは彼らを「自分の存在価値を認められる」いわゆる自己肯定感の高い人物に育てる努力をすることなのかなと思っています。

この話題をイスラム的に考えると、ムスリムはアッラーの御意思でこの世に生を受け、アッラーの御意思でこの世での一生を終えます。

アッラーの御意思によってお父さんとお母さんは結婚し、アッラーの御意思で私はこの世に生まれた。すべては全知全能の神アッラーの御意思である。ということになります。

どんな未来が子どもを待っていようとも、イスラムの土台が芯にしっかりとあれば大丈夫な気がするのは心強いものです。

アイデンティティの問題は子育てをさせてもらっている間、子どもと一緒に家族で向き合っていくでしょう。

たくさんのミックスの子どもが笑顔でハッピーな日々を過ごせますように。

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