マルハバン!
6月はクウェートでは卒業シーズンです。
夫のいとこが大学を卒業したので、姑の妹は一人娘のために卒業パーティーを開きました。
この記事では、その際に撮った写真を少しご紹介します。
パーティーのおよそ3日前に招待状が届きました。(笑)
今回はホテルでのパーティーなので、結婚式並みに準備する必要がありました。
日本帰国前でバタバタしていたので今回は欠席しようか悩みましたが、姑の妹ということもあって何が何でも出席しようと決めました。
8時半開始しますと招待状には書いてありましたが、アラブ人は夜のお祈りをしてから家を出ます。
なので、時間はあくまで目安程度です。
実際、姑は7時半には家を出ると言っていたのに結局9時前に家を出ました(笑)

ドライバーにあっちよこっちよ言いながらやっとホテルに着いた時にはなんとゲストはほとんどが到着していませんでした。

会場には写真に収まりきれないくらいの豪華な食事と、煌びやかなデコレーション、大音量のアラビア語BGMが流れています。


次々にゲストは到着し、SNS用に用意されたくるくる回転するフォトスポットや、バリスタ付きのコーヒーコーナーも用意されていました。
流石です。

親戚や主役の友人客など誰か到着するたびに立ち上がってアラブ式の挨拶を交わすのでゆっくり座ることもできません。
若い子たちは写真を撮って遊んでいますが、ビートルマニアはその日に着たドレスがキツ過ぎて😂立ち上がるのも嫌でした。


たまたまわたしが座ったテーブルの横に巨大なスピーカーが置いてあって、その爆音は鼓膜の危険を感じるほどでした。
冗談だと思う方は一度アラブのパーティーに参加してみてください。(笑)
パーティーが始まると、それぞれが音楽に合わせて中央のダンスフロアで踊り出します。



ペアで踊る人もいれば、一人で踊ったり、複数人で並んで踊る人もいます。
自分の好きな音楽が流れると立ち上がって踊り出します。
若い子は恥ずかしがっている子もいますが、50代以上の女性たちは恥ずかしがることもなく、堂々とパーティーダンスを楽しんでいます。
最初はすごく驚いたのですが、こちらの人たちはアルコールを一切飲まずに素面であのように堂々と即興で踊ります。当たり前ですが😅
多少アルコールの助けを借りるまでもなく、堂々とベリーダンス調の音楽を踊ったり、結婚式の歌で踊ったり歌ったりします。
オシャレな衣装を身につけ、ハイヒールを履いて優雅に思い思いのスタイルで踊りを披露し、観客は手拍子をしたり、鼻の下に手を置きながら「ルルルルルル〜」と舌を動かしてダンサーに賞賛を示します。

わたしが結婚したての頃は、姑の友人に手を引かれて知らない人だらけのフロアで踊らされたこともありました😂
姑はダンスをしない人なので、わたしもできれば同じように座ってみんなの踊りを写真に収めるのに徹底したいところですが、主催者と間柄が近ければ一度や二度は踊った方がいいのかもしれません。
開始から3時間くらい休むことなくずっと爆音BGMは続き、招待客は交互に踊りあっていました。
そして深夜前にお食事タイムがありました。(ビートルマニアは食べずに11時過ぎにひと足さきにお暇しましたが)

また、わたしはパーティーでは自撮りはほとんどしないので、参加者の写真をたくさん撮りました。
後日、主催者の叔母に送ってあげたらとても喜ばれました。
クウェート人の医学生のいとこに、パーティーで「あなたも卒業する時にこんなパーティーを開きたい?」と興味本位に聞くと彼女は「わたしはしたくない」と言っていました。
このようなパーティーのほとんどは親が決めてやることが多いのかなと思います。
今回のパーティーも、可愛い一人娘が工学部を卒業して将来はエンジニアになるのよ。とてもよく頑張った自慢の娘をみてください。みんなありがとう。一緒にお祝いしましょう。
といった感じじゃないかなと思います。
この家族は高校の卒業式の際もパーティーを開催していました。
こうやって幸せをお裾分けしているのでしょう。
帰り際にはゲストにお土産の鏡や、チョコレートも用意されていました。
アラブはパーティーが多く、出費も多いですが😅パーティーは大事な社交場なのでお呼ばれしたらなるべく参加するように心がけています。
家族のつながりが深いアラブではパーティーに参加することでしか示せない絆があるようにも思うのです。
ドレス選びが一番大変なアラブのパーティー。
暇さえあれば、突然パーティーのお誘いが来ても大丈夫なようにネットでドレスをチェックするビートルマニアなのでした〜
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