先週、ギルギアーンという子どもにキャンディーを配る西洋でいうとハロウィンの様なお祭りがありました。
ギルギアーンはラマダン月の13、14、15日目に子どもたちがアラブの民族衣装を着て、近所のお家を訪ね、ギルギアーンの歌を歌ってからキャンディーを貰うというもの。
近所の家を訪問する以外に、(わが家では)女性と子ども限定ですが家族で集まって大きな客室で親せきや友人たちにキャンディーの入った袋を配るギルギアーンパーティーもあります。
子どもたちはたくさんキャンディーがもらえるとあって、大はしゃぎです。
この日のために、姑は数か月も前からキャンディーを箱買いして、ギルギアーンの数日前にメイド数名とお菓子づめを始めます。
クウェートでは、子どもが生まれると親せきや友人の家にギルギアーンの豪華なキャンディーセットを配ります。
金や銀の華やかな入れ物に子どもの名前が書かれたカードを添えて、ラマダン、ギルギアーンのお祝いを贈り合います。
これは子どもが小学校を卒業するくらいの年齢まで続けるそうです。
また、ギルギアーンには歌があって、その歌詞が母親想いで温かいのです。
簡単ですが、ビートルマニアが訳してみました。
ギルギアーン ギルギアーン シャーバーン月(ヒジュラ暦の月)とラマダーン月の間にやってくる
あなたが末永くお祝いできますように あなたが末永くラマダーン月に断食できますように
神さまよ、この子をお守り下さい 神さまよ、この子のお母さんの為にこの子をお守りください
この子が病気をしませんように この子のお母さんがこの子の為に悲しい気持ちになりませんように
この歌を聴くと、涙ぐんでしまうのはビートルマニアだけかな。
最後に、親戚と行ったギルギアーンパーティーでの写真。
息子の今年の衣装は姑がレバノンで買った当地の民族衣装。
ビートルマニアのダッラーアも姑からのプレゼント。
ギルギアーンの歌の歌詞のように、息子が健康で末永くギルギアーンを迎えられますように。

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