写真参照:https://timeskuwait.com/news/diwaniyas-in-kuwait-cautiously-resume-normal-life/
マルハバン!
この記事では、クウェート社会に深く根付いた「ディワニヤ」と呼ばれる男性社会の社交場をご紹介します。
近代国家として1613年に設立されて以来、クウェートは他のどのアラブ諸国よりも社会的自由を謳歌してきました。
クウェートの男性たちは、ディワニヤと呼ばれる離れの部屋もしくは住居内の一室に毎週集まり、政治、経済、スポーツ、文化などありとあらゆることの情報を交換してきました。
ディワニヤが特徴的なのはただの男性の社交場というよりは、「情報交換の場」として機能してきたことにあります。
特に現代のようにインターネットが発達していない時代は、ディワニヤへ行って自国や世界の最新情報を得るのが普通だったようです。

さて、このクウェートに深く根付いたディワニヤ文化ですが、新婚ほやほやのある日、姑にこんなことを言われました。
「ビートルマニア、クウェートの男は毎日ディワニヤに行くのよ。私の息子は週一しか行ってないけどね。」
と、なんだか自分の息子(ビートルマニアの夫)のことを褒めているのか自慢しているのか?
「あなたの夫は毎日ディワニヤに行かなくてラッキーだわね」
とでも言いたいのか?(笑)
姑の意味深発言がありました。
それから月日が流れて子どもが生まれ、なんとなく姑の言った言葉の意味が分かりました。
子どもが生まれたとき、私は「クウェート人男性はオムツも替えない」という言葉を聞いて驚きました。
夫は一家の長である。
子どもの世話は母親かナニーがするのが普通だったのでしょう(過去形であってほしい)
姑も、いとこも同じようなことを言っていて、「イヤそれはないって」と言い返しましたが、これもディワニヤに毎日行くクウェート人男性と共通する部分があるとおもいました。
毎日ディワニヤに行ってたらそりゃあ家族との時間は限られます。
子守りをしたり、子どもと過ごす時間も限られます。
ディワニヤで寝てディワニヤで食べて、毎日ずっと男友達とビデオゲームしたりおしゃべりしたり。
妻としては困りますよね?
しかし実際、そういうクウェート人男性は今でもいます。
結婚していても、独身でも、ディワニヤ大好きクウェート人は少なからず存在するのです。
幸い?(笑)ビートルマニアの夫は週一しかディワニヤに行かないのでそこまで問題はないですが、
それでも毎週決まってこの曜日はディワニヤと予定を立てられると妻としてはちょっと嫉妬しちゃうこともなきにしもあらず。
また、ディワニヤも色々なディワニヤがあるので、水曜日はいつものディワニヤ、木曜日はこっちのグループのディワニヤ、土曜日は留学仲間と年数回のディワニヤなどと色々派生もするので妻としては心が落ち着かなくなる時もあります。
とはいっても、ディワニヤはクウェートの大切な伝統文化です。
夫には目一杯ディワニヤでの「ボーイズトーク」を楽しんでほしいですし、家庭の外でリフレッシュしてほしいとも思います。
友だちなしの人生はつまらないですからね。
夫にとってディワニヤ無しの人生は考えられないでしょう。
毎日行かれると妻泣かせだけれど、週一くらいは行っておいで♡
とでも言いましょうか。
昔のクウェート人はきっと今よりもっとディワニヤ通いをしてたと思うので、姑やおばあちゃんは苦労したのかな?そうでもないのかな?
今度姑に聞いてみましょう。
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