訪問ありがとうございます♡ランキングに参加しているのでポチッと応援していただけると嬉しいです♡
アラブ文化 PR

【クウェート文化に出会う】ABC’S OF KUWAITを読んで思うこと

マルハバン!

先日、Sadu houseというクウェートの織物を広める文化施設内でBibi Salem AlSabahさんの本の出版イベントがありました。


当日インスタグラムでイベントのことを知ったので、さっそく夫に「行きたい!」と言いうと夫は「いいよ」と二つ返事で支度をしてくれました。

Bibiさんと言えば、今回の本以外にももう一冊『25 26 FEB』というタイトルの本を出版されています。


『25 26 FEB』は、サッダームフセインによるクウェート侵攻をテーマにした湾岸戦争下の日記のようなスタイルになっており、どこか懐かしい1990年台の雰囲気が醸し出されています。

さて、このABC’S OF KUWAITですが、序章にビビさんの生い立ちが少し紹介されていて、素敵だなと思ったのでこちらで紹介したいと思います。


彼女は、言わずと知れたクウェートの首長一家のご出身で、お父様は外交官だったそうです。

ご両親と4人のお兄さんと海外のあちらこちらの国で生活していく中で、両親や祖父母から教えられる祖国クウェートを心の中にいつも大切に思っていたそうです。


お母様は、週末になると子どもたちにクウェートの料理を食べさせ、兄弟で話すときはアラビア語を使うように仕向けました。

ピクニックの時はクウェート料理のma’adasと呼ばれるレンズ豆とお米の料理を持っていくなどして、生活の至る所で子どもたちに「クウェートの心」を教えられたそうです。


ビビさんご家族は夏はクウェートに帰国し、ひと夏中、祖父母や叔父叔母、いとこたちと時間を過ごしていたようです。

幼少期のほとんどを海外の異文化で過ごした彼女は、人一倍クウェートへの思いが熱く、クウェート文化の一つ一つが自分という人間と祖国を繋ぐ架け橋になっていると語っています。


素敵な話です。

自分の子どもたちと重ねてしまう部分があって、ちょっとウルウルしました。


この本は、小さなお子さんから大人までみんなが楽しめる内容となっていて、クウェートの豊かな文化に触れらる内容となっています。


ABCとひとつづつアルファベットを追っていくうちに新たな発見に出会えたり、「そうそうw」と思わず笑ってしまうほどの親しみを感じたり。

「あぁ~。わたしクウェート大好きだわ~」と思いました。


イラストはNada Dalloulさんによって描かれ、その美しさは圧巻です。


優しいきもちになれるイラストと言いましょうか、クウェートの良さをよく表現されていると感動しました。


ビートルマニアは初めて拝見する王族の方に少しビビっていましたが(ビビさんだけにw)ビビさんはとても気さくな方で、短時間の間ですがどこの誰かも知らないわたしのことを知ろうとしてくれました。

「自分は日本からきて、夫はクウェート人で、クウェートの文化が大好きなので今日は大変光栄です!日本の人にクウェートを紹介するブログも書いてます!」とやや早口な口調で言ったら彼女はそのブログ見たいと言ってくれました。

そして、”Thank you so much. You guys made my day!”と最後にはやさしいお言葉までいただきました♡


わたしはアラブが好きなので、アラブ関連の著書はいくつも持っていますが、ABC’S OF KUWAITはお気に入り確定です♡

子どもたちにも、その子どもたちにも受け継いでほしいクウェートのクウェートにしかない美しい文化をいつまでも継承していってほしいものです。


最後に、この本を読んで思ったのがビートルマニアが著書で紹介されている多くのクウェート文化に幸運にも触れられているのは、姑や義理の家族と同居して「クウェート文化の中に身を置けているから」だと感じました。


日々食卓に出されるクウェート料理や、ラマダンやイードなどの宗教行事、ヌーンなどの文化行事は家庭で行われ、それに触れらる自分はなんとラッキーなんだと思いました。

改めて、姑や夫に感謝の気持ちがいっぱいになった出来事でした。


そして、日本とクウェートにルーツを持つ自分の子どもたちにクウェートと日本両国の文化や言葉を教え触れる機会を提供し、家族と繋がる手助けをして彼らが祖国クウェートそしてもう一つの祖国日本を愛する人間になってくれたらうれしいな~としんみりとした気持ちになりました。


本にもあるように、H for alHamdallah(おかげさまでالحمد الله でこの記事を締めくくりたいと思います。



こちらの記事も合わせてどうぞ:【クウェート文化】ギルギアーンの歌の意味