画像参照:https://www.flygosh.com/2022/01/kuwait-airways-recruitment-cabin-crew.html
マルハバン!
日本の航空会社といえばJALとかANAが代表格ですが、クウェートの国営航空会社はクウェート航空 (Kuwait Airways)です。
クウェート航空はイギリスの航空会社と提携を結んで、半官半民の航空会社として1953年に設立されました。
アラブ航空会社機構 (Arab Air Carrier Organisation)の一員で主に中東、南アジア、東南アジア、北米、ヨーロッパを結んでいます。
日本ではほとんど馴染みのない航空会社ですが、ビートルマニアの義理の叔母や叔父がかつてクウェート航空で働いていたこともあり、個人的には親しみを感じています。
そんな多くの日本人には馴染みの薄いクウェート航空ですが、昨年から日本人のCAを採用するようになりました。
なぜ日本人のCAを採用するようになった経緯は分かりませんが、以前クウェートの新聞で『クウェート航空がマレーシア経由で近々日本便を始める』という記事を読んだことがあります。
記憶が正しければ確かマレーシアで8時間ほどのレイオーバーだったと思います。
8時間は微妙な長さですが。
それはよしとして、今回私が注目したのはクウェート航空でCAとして働き出した日本人女性たちの熱き闘いです。
2022年11月26日、東京の銀座で書類審査を通過した130名の最終試験が行われ、14名が合格を勝ち取りました。
長引くコロナで外資の航空会社で働いていたCAたちはほとんどが一度はレイオフにあい、また長らくCAを夢見ていた新卒の学生は新規採用がないまま他で仕事をしながらいつかはCAとして飛びたいという夢を持ち続けていました。
驚いたことに、CAの試験を受けた人の中には元CA以外にも教師や看護師、ITエンジニアなどもいたことです。
コロナになって飛行機が飛ばなくなたり、飛んでも入国までできなかったりしたのは記憶に新しいですよね。
あの時は空に飛行機の姿を見ることがなく、久々に空飛ぶ飛行機を見た時にはすごく大騒ぎしたのを覚えています。
私たちが何気なく目にしていた空飛ぶ飛行機に客としてではなく、乗務員として乗りたくても乗れないCAを志す人たちが大勢いたのです。
ある方は、大学を卒業してもCAの新規採用がないので仕方なくカナダの大学に留学したり、ある方はタイの航空会社でCAをしていたけどコロナで辞めざるを得なくなり、秘書や講師などの仕事をしつつもまた飛びたい、以前住んだことのある中東で仕事がしたい、ということでクウェート航空の試験を受けることになたそうです。
クウェートにいる間、コロナ禍の就職活動に翻弄された人々の話を聞くことは少なかったですが、今回こうして記事を読んでいると彼女たちのCAという職に対する熱い思い、諦めたくない気持ちに感銘を受けました。
試験当日は、国外からも資格を持たない外国籍の受験者が20名ほど殺到したようですので、いかにクウェート航空の採用試験が人気だったかが伺えます。
記事によると、中東の航空会社は職場のメンバーが多国籍な環境であることと、サラリーパッケージが恵まれているなどの理由で人気だそうです。
それにしても、日本人が少ないクウェートで日本人女性がクウェートの航空会社でバリバリ働いているというのは、同じ日本人としてもとても誇らしいですね。
ある合格者の方は、「日本人としての誇りを持って働きたい」とおっしゃっていましたので、頼もしい限りです。
いつの日か、クウェート日本便が再開して経由なしで日本に帰れる日が来るのかしら。
その際に日本人のCAさんにアテンドしてもらえたら嬉しいですね。
今回合格した14名は第一期生とあったので、今後も採用が続くのかな?
このようなご縁があって、クウェートと日本が繋がったというのは単純に嬉しいですね。
今後が楽しみです。
下にリンクを貼っておきますので、興味のある方はENCOUNTのクウェート航空日本人CA採用の記事も読んでみて下さい。
今日も中東/世界のどこかを飛び回る日本人CAの皆様のご健闘をお祈りして、この記事を締めくくりたいと思います。
フレーフレー\( ^o^ )/
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