マルハバン!
先日、友人夫婦がシャーレーに遊びにおいでと招待してくれたので家族で遠出してAl Khiranと呼ばれる南部の別荘住宅地に向かいました。
Khiran区は人工の入り江に何千軒もの住居が並ぶクウェートのリゾート区です。
クウェート人は週末になるとこのシャーレーと呼ばれる別荘に集まり海辺でまったりと過ごすのが好きです。
友人夫婦は、昨年シャーレーを建設しました。
中に入ると「マーシャッラー」が止まりません(笑)
奥さんはここがわたしたちの新居みたいなものよ。自分たちの好きなようにデザインしたのと自慢の新築シャーレーを隅から隅まで見せてくれました。
大きな窓におしゃれな内装、ゲストありきの部屋数、各部屋についたバストイレ、大きな液晶テレビはあの家だけで一体何台あったのでしょうか。
日本育ちのビートルマニアは「マーシャッラー」が止まりませんでした。
そして一瞬、「あ?シャーレー欲しいかも?」とそんな考えが頭をよぎりました。
ビートルマニアは、シャーレーはあんまり好きじゃないので行かない派でしたが、人工でも海の見えるところに自分の家を建てるのはいいな~と思いました。
そして何よりあの巨大な窓ガラス。太陽光を存分に室内で満喫できて最高でした。
アラブの家の多くは窓が小さく、屋内はどんより薄暗いので大きな窓は憧れです。
でも後々冷静になって、やっぱりシティでの生活は好きだし、シャーレーに住んだら孤立しそうなのでやっぱ止めようと思いとどまりました。
その家族ぐるみの集まりで驚いたのが子どもたちとプールに入ろうと思って着いて早々水着に着替えようとしたら、奥様に「わたしたちは夫らがモールに出かけてからプールに入ろうね」と言われたことでした。
よくよく考えると、いくら保守的な水着を着ても、帽子で髪の毛を隠しても夫の友人と同じプールで遊ぶのはこちらの文化的には遠慮した方がよいことなのでした。
家族いとこ同士なら、髪を隠して一緒にプールで遊びますが、それも家族によるのかも知れません。
なので最初は夫と夫の友人が子どもたちとプール/海で遊び、ランチをみんなで食べてから、夫と夫の友人はモールへ出かけていきその際にわたしたち女性は水着に着替えてプールに入りました。
ヒジャーブを着けている奥様だったので、プールは日よけのようなシートで囲い外から見えないようにしていました。
帰りの車で夫が「なんでモールに行ったかわかるでしょ?」と聞いてきました。
夫と夫の友人は、わざわざ用もないのにモールに出かけたので「はぁ~これがこちらの文化ね~」とビートルマニアは久しぶりカルチャーショックを受けました。
奥さんは、普段お友だちを招待する時は旦那のいない平日にするそうです。
折角一緒に集まったんだから、家族みんなでプールでワイワイ遊びたいのはわたしだけだったのかな。
夫とプールで遊ぶことは叶わず、違和感が残るシャーレーでした。
色々なことで男女がきっぱり別れるクウェート文化。
慣れるにはまだ時間がかかりそうです。
こちらの記事も合わせてどうぞ:中東/アラブ圏に住んでて異文化を感じる瞬間
外部リンク:イスラームにおける女性観