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クウェート生活 PR

【日本人には馴染みのない世界の常識】クウェートの物乞いが億万長者だった話

クウェートの町を歩けば、至る所で物乞いに遭遇するかもしません。

車を降りたら全身を黒いアバヤで覆った顔も識別できないような女性が意味の分からないアラビア語で何かをねだったり、道を掃除する外国人男性が近寄ってきたり、スーツ姿のおじさんがお金をくれとせがんだり。

見るからに外国人の私にさえこういう人たちは寄ってきます。

クウェート人の夫にはなお更です。

物乞いは神聖なラマダン月などになるとその数は激増します。

物乞いの多くは、モスクやスーパーの出入り口、駐車場などで人にお金をせがみます。

家族が病気だと言ったり、偽の医師の診断書を見せてきたり、身体障がい者だと主張したり、やり方は様々です。

女性の場合は特にアバヤや二カーブで外見を隠し、こちら側からは何も分からないようになっているので更にトリッキーです。

クウェートの法律では、物乞いは立派な犯罪です。

私の理解している範囲だと、物乞いは逮捕され、訪問ビザで物乞いをする人たちを連れてくる会社も罰則されます。

物乞いをする人々は捕まれば家族共々強制送還され、物乞いのスポンサーはブラックリストに登録されます。

それくらい物乞いによる悪質な犯罪が増えているのです。

最近のニュースだと物乞いの銀行口座に2億円近いお金があったり、公立校で化学教師として働くエジプト人女性が物乞いをしていて捕まったりした事件が話題になりました。

あからさまに座って物乞いをすると通報され捕まるので、近寄ってきてお金をくれと言ってくる人が最近はほとんどです。

外国から出稼ぎに来ている貧しい人はクウェートには大勢いますが、その人たちが施しの現金を得るのは道行く人に手をあげ挨拶をすることによって可能となります。

クウェートの住宅街を運転していると、掃除をする外国人に喜捨を与える人を日常的に目にします。

クウェートの人々、イスラム教徒は、貧しい人を助けたいと願う優しさがあります。

そんな心理を利用するのが物乞いです。

道路掃除をするみんながみんな、お金目的で挨拶をしているわけではないと思いますが、彼らの金銭的な状況はとても厳しいと想像されるのでどんな手段でも使うでしょう。

私も個人的に物乞いの被害にあったことがあります。

一度はロサンゼルスで一人旅をしているとき。

クウェートではここ最近だと、朝の7時忙しい時間帯に子どもたちを車に乗せ幼稚園に向かおうとしているときにアイスクリーム売りの叔父さんにアイスクリームを買ってくれとせがまれました。

いくらかと聞くと5KDと言われ、アイスクリームは要らないし、5KDの現金も持ってないとそのおじさんに言うと、天を仰ぎアッラーがどうだこうだ言って涙目になっている様に見えてしまってなんだか同情しちゃって3KDを何も受け取らずにあげました。

後々夫にその話をして、あれがただの演技で私の行いがサダカ(喜捨)じゃなかったら、私ってバカみたい、もうああいう状況では窓ガラスも開けずに対応しようと決めました。

喜捨をするには他の正式な方法がいくらでもあります。

自分でいうのもなんですが、私は貧しそうな人を見るとなけなしの現金をあげたくなります。

私にとっての千円は、彼にとってはその何倍もの意味と価値があるのかもしれないと思い込んでしまうのです。

なので機会があれば、できるだけ多くのチップをあげたいと思っています。

ただただ一生懸命働く人が報われてほしいから。

だけど、物乞いには毅然とした態度が必要です。

物乞いはあらゆる手段を使い現金を集めます。

子どもを使ったり、身体障がいを装ったり。

日本の常識だと理解しにくいのでもう一度言います。

クウェートでは、物乞いは犯罪です。

湾岸地域を旅行する際に物乞いに遭遇したらご注意を。