【海外で出産育児】実母なしで4人を海外で出産育児できた理由
最後のお産として臨んだ第4子のお産から、早いもので一年が経ちました。
ふと写真を見返していたら、遠い昔のように感じられる新生児育児の日々がよみがえってきて、胸が熱くなりました。
海外で出産、しかも実母の助けなし。義理の家族の手もほとんど借りずに、4人を立て続けに出産し、育児ができているのには、やはり理由があります。
今回は、これから海外で出産・育児を考えている方にも、少しでも参考になるように、私の経験とクウェートでの生活スタイルについてご紹介したいと思います。
新生児看護師の存在が心強かった
第1子の出産直後から我が家では新生児看護師を雇いました。
第一子の時はクウェートの義理の家族が看護師の手配をしてくれて、それで新生児看護師というものが存在することを知りました。看護師は、毎日手厚く赤ちゃんのお世話をサポートしてくれ、第1子の時はそれこそ右も左も分からない状態だったので本当に助かりました。
第2子以降は「助けを借りる」ということに自然と前向きになり、コロナ禍でのお産や育児、上に3人子供がいる中での新生児育児をたくさん助けてもらいました。

看護師は毎日、2〜3時間おきの授乳やおむつ替え、沐浴、寝かしつけなど新生児のお世話全般をサポートしてくれ、私の体調回復や上の子たちとの時間にも余裕が生まれました。信頼できる人が側にいることで、心の安定が大きく違いました。
彼女の助けで何より救われたのは、「夜に眠る時間を確保できた」ことです。
新生児期は数時間ごとに授乳・おむつ替えが続くため、通常であればほぼ睡眠をとることができません。しかし、彼女が夜間の世話を分担してくれたことで、私はまとまった睡眠をとることができ、日中を穏やかな気持ちで過ごすことができました。
また、私は母乳育児を希望していたため、搾乳とナースとの連携を工夫することで、完母での育児も実現できました。
日中や夜間の授乳を彼女たちが上手にサポートしてくれたことで、母乳の分泌も安定し、無理なく続けられたのです。
夫の帰宅が早く、育児に参加しやすい環境
我が家の夫は、以前は午後1時には仕事を終えて帰宅していました。当時クウェートではこのような勤務体系は珍しくなく、午後は家族揃って昼食を取る家庭が多いです。
クウェートでは一般的に、仕事の始まりが早く、終わりも早いことが多いです。我が家の夫も例に漏れず、午後1時には帰宅してくれたため、その後の育児にしっかり関わってくれました。
午後から一緒に育児ができるというのは、日本にいた頃には考えられないほどの安心感でした。

住み込みメイドがいる安心感
現在、我が家には数名の住み込みスタッフがいます。彼女たちは、家事全般と時々子守を担っています。
私が育児に集中できる環境を作ってくれていることは、本当にありがたいことで、これなしには今の子育ては成り立たなかったと感じています。
「助けを雇う」ことが当たり前な社会
クウェートでは、誰かに頼る・雇うことに対する心理的ハードルがとても低いと感じます。
- ナニー、メイド、ドライバーを雇うのは一般的
- 外部のサポートを受けること=賢い選択
- 母親が「一人で頑張る」ことが美徳ではない文化
頼れる環境を整えることが、家族全体の幸せにもつながる…そんな価値観の中で育児ができるのは、精神的にも非常に大きな助けでした。
出産後に複数人のサポートを受けている家庭も多く、それは「甘え」ではなく、「整えた方がいい暮らし方」という感覚です。罪悪感なく人に頼れるという点でも、日本とは少し文化が違うかもしれません。

週末のギャザリングが心の支えに
毎週末のように親戚や家族が集まるギャザリング文化も、クウェートの魅力のひとつ。義理の家族との関係が控えめな私でも、子どもを連れて行くと、誰かが抱っこしてくれたり、遊んでくれたりします。
育児から離れた話題に会話を弾ませたり、オシャレをして出かけたり、先輩ママの助言をもらったりとギャザリングを通じて母親が孤立しない仕組みが、自然と生活の中に組み込まれているというのは、子育て期には本当にありがたいことだと感じます。

子どもに優しい社会が当たり前
クウェートは今でも「子だくさん」が一般的。だからこそ、子連れに対する社会のまなざしがとても優しいのです。
子どもが泣いても、走り回っても、周囲の目が優しいのは、精神的にとても大きな支えでした。このような文化の中で、子育てに肩身の狭さを感じることなく過ごせたのは、間違いなく、海外で4人育ててこられた大きな理由のひとつです。

最後に|「頼れる環境を整える」ことの大切さ
私が4人の子どもを海外クウェートで出産・育児できたのは、「ひとりで頑張らなかったから」だと思っています。
日本で当たり前とされる「母親がひとりで全てこなす」ことから少し距離を置いて、家族や外部の助けを積極的に取り入れる。
それは、母としてだけでなく、「私自身」として生きるためにも大切なことでした。
看護師を雇ったり、メイドを雇ったりできるのはクウェートという特殊なお国柄のお陰ですが、例えば勇気を出してベビーシッターを雇ってみたり、信頼できる人に数時間だけでも育児を助けてもらったり、「しんどい」「助けて」と声を挙げられるだけでも立派だと思います。
海外で出産育児となれば尚更、「頼れる環境」を意識的に形成し、「何かあれば頼ってね」「こっちがしんどい時は助けてね」と仲間内でも、親戚同士でも気軽に話せる関係があれば安心ではないかと感じます。
海外(クウェート)子育ての一例として、少しでもどなたかの参考になれば幸いです。



