先日、2歳の娘の両耳にピアスを付けるために薬局へ連れて行きました。
通常クウェートでは女の子が生まれるとすぐにピアスの穴を開けるのですが、
娘は新型コロナの影響で様々なことが規制され外出制限真っただ中で生まれたのでピアスをするのも先延ばしにしていました。
姑をはじめとするクウェートの義理の家族には「一体いつになったらピアスをするの?」とこれまで100回近く言われたかもしれません(笑)
日本人の母親としては、赤ちゃんのきれいな耳たぶに穴を開けることに対して全く抵抗がないかと言ったらウソになりますが、悪いことではないと思い反対はしませんでした。
子どもの耳のサイズは変わりやすいのでピアスの穴を開けるのは2歳までは最低待ってあげた方がいいという情報も耳にしました。
実は今回は娘にとっては2回目のピアスで、1回目は数か月前に別の薬局へ連れて行って大失敗されました。
クウェートではピアスキットは購入できず、ピアスの穴を開けるには病院か薬局で医師か薬剤師にしてもらうしかありません。
1回目に娘を連れて行った薬局の薬剤師はスキンヘッドのこわ面系男性で、明らかにピアス不慣れな感じでした。
私が家でマーカーで点を描いたところにピアスを打ってもらう予定が、その薬剤師は全然違うところに穴を開け娘は大泣きし、すぐにピアスを外して薬局から退散しました。
ピアスを開けるなら、手慣れた人、特に女性にやってもらった方がいいです。
娘を薬局に連れていく日、事前に電話をして何時にできるか確認しました。
車の中で、前日に姑から送られてきた小さい女の子がピアスを開ける動画を見せて「今からピアス開けに行こうね」と話しました。

薬局に着くと、「ドクター」と言われていた人は薬剤師だということが分かり、その薬剤師に穴を開けてもらいました。
余談:クウェートの薬局では薬剤師のことをドクターと呼ぶ謎の習慣がある。
アルコールで耳たぶを拭いて、ペンで穴を開けたい場所に点を描きます。
娘には携帯でアニメを観させて気をそらします。
すると、泣かず、動き回らずに一瞬で終わりました。
その瞬間、一気に肩の荷が下りる気分でした。
車の中で見せた女の子のビデオ効果かな?
一緒に連れてった息子は、娘にピアスを開ける前車の中でこんな質問をしてきました。
「お母さん、ぼくもピアスしていいの?」
私は「大きくなって自分がやりたいと思えばやればいいんじゃない?」と答えると横から旦那に
「ダメだよ!ピアスは女の子だけ」と一蹴されました。

イスラム教では、女の子のピアスは認められていますが、男の子のピアスは認められていません。
その理由は、イスラムでは男性が女性のような恰好をするのを禁止しているからです。
参考にしたHPはこちら
同様に女性が男性のような恰好をするのも禁止しています。
そうだとしたら、女の子にピアスを開けるのはイスラム以前の古い歴史が関係あるのかもしれません。
何はともあれ、家に帰ると姑はピアスを開けた孫を見て大喜び。
ビデオをとってスナップチャットに投稿していました。
「みんな見て!ついに〇〇がピアスをしているよ!」と(笑)

過去に書いたこちらの記事もどうぞ:ムスリム家族との子育て