マルハバン!
今日は、ビートルマニアが体験するクウェートのご近所付き合いについてご紹介します。
昔、ある教授にこのようなことを言われました。
「家は豪華さより、近所の住民を見て見定めよ」
どれだけ素敵な家に住んでも、近隣の住民がいい人たちでなければいい暮らしはできないと言いたかったのでしょう。
私は結婚以来ずっと夫の実家で姑と同居をしています。
夫は小学生くらいからずっと住んでいる家です。
家が完成した当時は、この地域は畑が多くて、よく動物の糞のにおいがしたと夫は話します。
その当時からのご近所さんは数件ある程度で、今は新しい住人が殆どです。

姑の家の両隣は姑の弟家族の家です。
家を売りに出した場合、ご近所さんはもちろん入れ替わりますが、最近は家を建ててアパートとして貸し出す人が増えているので外国人の住人も多く、入れ替わりも激しいです。
なので、関係を築くのは容易ではありません。
そんな中、ビートルマニアが唯一仲良くしているご近所さんが向かいに住むアブーアブドッラ(アブドッラの父さん)です。
アブーアブドッラは姑くらいの年齢で恐らく70代くらいだと思います。
駐車場で彼に会ったときは少し恥ずかしいけど(笑)「アッサラームアレイクム、お元気ですか?」と声を掛けます。
アブーアブドッラも返事をしてくれます。
子どもが一緒にいるときは子どもたちに話しかけてきたり、木になっているフルーツの実をくれたりします。
クウェートの様な国では、男性と女性が話をするのはあまり普通じゃないのでどこか照れ臭い感じはしないわけではないですが、最初のころにちゃんと挨拶をするようにしてよかったなと今では思います。
娘の幼稚園の送り迎えの時に、挨拶ついでに道端で孫娘の写真を見せてきたり、ちょっとした世間話をつたない英語とアラビア語で交し合うのは傍から見ると不思議な光景かもしれませんがね。
最近では、ビートルマニア、公園でアブーアブドッラの息子のアブドッラに会ったときにも挨拶ができるようになりました。(笑)
お互い顔見知りだし、ご近所なのに知らん顔するのはいくら男女とはいえ不自然だと思います。
たまに異性から話しかけられるのを嫌がる人もいるみたいなので、見定めは難しいですがやっぱりご近所さんには笑顔であいさつはしたいですね。
イスラム教の預言者は、右に7件、左に7件までの近所と交流するように推奨したようです。
挨拶を交わしたり、食事を分け合ったり、一緒に助け合ったりと何かあるごとに近所で手を取り合うことを教えています。
Islam and Neighborhood | According to Quran and Hadith
なのでクウェートでは今でもご近所に農園で採れた食材を分け合ったり、家庭料理をお裾分けする習慣が残っています。
アブーアブドッラの孫たちは、ギルギアーンの時も我が家に来ていました。
今度はわたしが子どもたちを連れて向かいの家にギルギアーンをもらいに行きたいなと思います。
そして、これを機に滅多に遭遇しないけれど向かいの家の女性陣や近所の外国人家族など、よく目にする人たちに自分から挨拶してみようかなと思いました。
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