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ラマダンファクト | ラマダン中に怠惰になるのは仕方ないことなのか

マルハバン!

この記事では、中東アラブの国、クウェートで生活していて感じるラマダン中のムスリムたちの様子について自分のことも含めてお話ししたいと思います。


ラマダンというと、ご存じの方も多いと思いますが日中はあらゆる欲が禁止されています。

飲み食いをはじめ、性欲、喫煙も対象となります。

飲み食いは大人なら何とか我慢できるとしても、禁煙はヘビースモーカーにとっては一大事です。

そのせいかは知りませんが、こちらの国ではラマダン中に動かない人々が一定数いると認識しています。




まずは私の一番身近なムスリムである夫の行動の変化について。

夫はクウェート人にしては大変珍しく、職場でも評判が高いほど真面目で働きものです。

夫の先輩であり部下でもあるあるトルコ人医師(クウェート勤続およそ40年)が言うには「彼のような存在はクウェートの発展には欠かせない。多くのクウェート人が彼のように仕事に誠意があれば国は変わる」みたいなことを言っていました。

まぁそれくらい公務員だけど(クウェートの公務員は日本の公務員と訳が違う)夫は仕事をちゃんとします(笑)

だけどラマダンになると、仕事から帰ってくるなり睡眠欲が半端ないです。

ソファーでもベッドでもどこでも寝てます。

寝てるというか、体力を温存しているように見えます。

夫の場合は、欠勤もせずちゃんと時間前に出勤して、きちんと働いているので帰宅後に眠くなっても職場での義務は果たしています。

家で子守りを頼むのは、イフタール明けで十分です。

そのために、メイドを雇ってるのですから。



続いてお向かいのクウェート人の家庭を見てみましょう。

お向かいには恐らく5人のクウェート人公務員が住んでいます。

しかし、出勤時間になっても一向に車が駐車場から減る気配はなく、おそらく出勤していません。

病欠でも何でも理由をつけて家で寝てるのではないかと思います。

とりあえず出勤して職場で指紋認証を提出し、そのあと家に戻って寝てる人もいるとか聞いたこともありますがね。。。



続いては、公立学校を見てみましょう。

ラマダン初日にクウェートタイムズにこんな記事が掲載されていました。



「ラマダン初日、クウェートの多くの公立校で学級閉鎖が行われた」みたいな。

先生も生徒も登校せず、少人数ではクラス運営をしないみたいですね。

なので保護者に「明日はラマダン初日なのであんまり頑張りすぎないように~」みたいなメールでも送っているんでしょうか?


これは一体本当なのかと不思議に思ったので、いとこの高校生の息子にラマダン初日は学校に行ったのか聞いてみました。

すると「行ったけど誰もいなかったからすぐに帰った」と言っていました。

なるほど~

公に休校にはしないけれど、暗黙の了解みたいのがあるようですね。



最後に、ビートルマニア自身について。

夫やほかの人のことを偉そうにしゃべっておいてなんですが、ビートルマニア、ラマダン中はメイドに頼りっきりです。

断食をしてないときは普段通りに活発なんですが、断食中だと、子どもたちの送り迎えが終われば後は寝ていたい感じです。

基本、アザーンがなるまで寝ていたいと思っています。

眠いというより、体力温存、無駄に動きたくない、取り合えずイフタールまでの時間を終えたい

というのが正直なところです。

かと言って買い出しなどのやらなければいけないことはやります。

断食って、大変そうでそんなに大変でもないというのが私個人の感想ですが、それは日中家事もしてないからでしょう。

断食をしながらもスーパーのレジ袋詰めをがんばるバングラディシュの労働者も、断食をしながらメイドとして働くスリランカ人も、断食をしながらも普段通りに働く姑も知っています。

すべての断食中ムスリムが怠惰になるわけではないですが、断食中は個人個人自分の欲と戦っているのでしょう。

それは他人には判断しかねます。けれども、


ラマダンの断食を理由に「あれができない」とか「仕事に行けない」「学校に行きたくない」というのは本末転倒のように思います。

ラマダンの本来の目的は何なのか?

ただ怠惰になって、横になり飲み食いしなければそれでいいのか?

人々がそれをもう少し意識するだけでも、ラマダンはより実りの多い月になると思いませんか?

自戒を込めて。




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