多言語育児を始めた理由|クウェート在住の私が日本語・英語・アラビア語を大切にするわけ

「多言語育児って本当に必要?」
「子どもが混乱してしまわない?」
「何語を優先すればいいの?」
国際結婚や海外での子育てをしていると、一度は考えるテーマではないでしょうか。
我が家では、子どもたちが小さい頃から日本語・英語・アラビア語に触れる環境を作ってきました。
もちろん、最初から「トリリンガルに育てよう!」と意気込んでいたわけではありません。
ただ、クウェートで暮らし、日本人である私とクウェート人である夫の間に生まれた子どもたちにとって、複数の言語と文化を大切にすることは、ごく自然な選択でした。
今日は、私が多言語育児を始めた理由についてお話ししたいと思います。
クウェートで暮らしているから、多言語は「特別」ではなく「日常」
クウェートの公用語はアラビア語ですが、英語も広く使われています。
学校や病院、買い物など、生活のあらゆる場面で英語を使う機会があります。
一方で、家族や親族との会話、クウェート文化を理解するためにはアラビア語、特にクウェート方言が欠かせません。
つまり、我が家の子どもたちにとって、
- アラビア語は家族やルーツにつながる言葉
- 英語は学校や社会につながる言葉
なのです。
クウェートで暮らす以上、複数の言語に触れることは特別なことではなく、日常そのもの。
だから我が家では、無理に一つの言語に絞るのではなく、それぞれの言語を大切に育てていこうと思いました。
日本語は、日本人としてのルーツを受け継ぐために必要だと思った
私が日本語を大切にしたいと思う理由は、日本語は単なる「話すための道具」ではないからです。
日本語を通して、
- 日本の文化
- 日本人としての感覚
- 家族とのつながり
- 日本の本や歌、物語
を受け継ぐことができます。
そして何より、日本語を通して日本人(日本の家族)とのコミュニケーションが可能です。
一時帰国した時、子どもたちが祖父母やいとこたちと自然に会話し、「日本語上手に話せるんだね〜すごいね〜」と出会った日本人に声をかけてもらって嬉しそうな姿を見た時、
「日本語を続けてきて良かったな」
と思いました。
言葉が通じることで、日本は「遠い国」ではなく、「自分の居場所の一つ」になるのだと感じています。
【我が家で役立っているもの①】日本語の絵本や児童書
海外で日本語を維持するために、我が家では日本語の絵本や児童書をたくさん活用してきました。
特に、
- 色々なジャンルの絵本
- 歴史漫画
- 音読用の本
- 科学図鑑
- 好きなアニメやゲームの図鑑や本
は、日本語を勉強としてではなく「楽しみ」として身につけるのに役立っています。
最近はAmazonの海外発送も充実しているので、海外からでも日本の本を手に入れやすくなりました。
子どもたちには、日本とクウェートの両方に誇りを持ってほしい
我が家の子どもたちは、日本とクウェート、二つのルーツを持っています。
よく、
「ミックスの子どもは、どちらの国に行っても外国人として見られる」
という話を聞きます。
確かに、見た目は自分では変えられません。
でも、考え方やアイデンティティは育てることができると私は思っています。
どちらか一方を選ぶ必要はありません。
日本人であることも、クウェート人であることも、どちらも大切な自分。
私は子どもたちに、
「両方の文化を持っていることを誇りに思ってほしい」
と願っています。
そのためにも、多言語育児は単なる語学教育ではなく、アイデンティティを育てることでもあると感じています。
日本への一時帰国で実感した「言葉がつなぐ家族の絆」
日本へ帰国した時、子どもたちが祖父母や親戚と楽しそうに話している姿を見ると、本当に嬉しくなります。
もし日本語が分からなかったら、
「会ったことのある人」
で終わっていたかもしれません。
でも、
- 一緒に遊ぶ
- 冗談を言い合う
- 自分の気持ちを伝える
ことができると、
「家族」
としてのつながりが深くなります。
言葉が通じることは、心が通じることでもある。
これは、多言語育児をしていて実感することの一つです。
【我が家で役立っているもの②】英語の本と多読アプリ
英語に関しては、「勉強」よりも「たくさん触れること」を意識してきました。
我が家でよく利用しているのは、
- (Amazon UKから購入)
- 英語絵本
- USBORNE, DK などの図鑑(Amazon UKから購入)
- Epic!やKhan Academy Kidsなどのアプリ
です。
特に図鑑や絵本は、毎晩寝る前のReading timeで読むので、自然に英語に触れる時間を増やすことができました。
クウェート人としてのアイデンティティは、家族との日常から育まれている
子どもたちは、祖母との同居生活を通してたくさんのクウェート文化を学んできました。
夫が不在の時には、祖母がイスラムやコーランの勉強を見てくれます。
また、ファミリーギャザリングなど、日常的に親族と交流することを通して、
- 家族を大切にすること
- 人とのつながり
- クウェートの価値観
を自然と身につけています。
本や学校だけでは学べないことを、家族との日常の中で受け継いでいるのだと思います。
多言語育児は大変。でも、やる価値はある
もちろん、うまくいかないこともあります。
「日本語が弱くなってきたかな?」
「アラビア語が足りないかな?」
「英語は大丈夫かな?」
そんなふうに悩むことも少なくありません。
でも、完璧を目指さなくてもいい。
それぞれの言語に、
「使う理由」
があればいいのだと思っています。
我が家では、
- 日本語は母親、日本の家族につながる言葉
- アラビア語は父親、クウェートの家族につながる言葉
- 英語は世界につながる言葉
そんなふうに位置付けています。
【我が家で役立っているもの③】Amazon通販
Amazon Japanは、通常4日ほどで、
イラン戦争の影響でホルムズ海峡が封鎖され、空港が封鎖されても10日ほどで、
クウェートの自宅まで日本の本を届けてくれました。
▼Amazonジャパンで買った本で、特に子どもの音読に役立った本▼
▼日本語補習校で、国語辞典/漢字辞典を使い始めました▼
▼子どもの趣味も漢字学習に取り入れました▼
まとめ|だから私は多言語育児をする
私が多言語育児をする理由は、
- クウェートで暮らしているから
- 日本人としてのルーツを受け継いでほしいから
- 日本とクウェート、両方に誇りを持って生きてほしいから
です。
見た目は変えられなくても、アイデンティティは育てることができる。
どちらか一方を選ぶ必要はない。
日本人であることも、クウェート人であることも、どちらも大切な自分。
そんなふうに、自分のルーツを誇りに思いながら生きていってくれたら。
それが、私が多言語育児を続ける一番の理由です。
▼忙しいママのために▼











