先日、2歳の子どもがソファーから転落し、恐らくおでこをテーブルの角に打ち付けて転落し怪我をしてしまいました。
この記事では、筆者の住む中東クウェートの救急医療と保護者なら誰でも気にする縫合後のケアと傷跡の経過についてご紹介します。
急いで救急へ
ドンっと大きな音がした後に息子の泣き声が聞こえて慌ててメイドと私がリビングに向かうとそこには出血した息子の姿が。その瞬間一気に血の気が引いて、焦りました。
出血量は多く、顔一面が真っ赤になって、息子を抱くメイドの制服の袖も血でいっぱいになりました。
すぐに夫に電話すると「写真を送って」と言われ、「すぐに家に戻って病院に連れてって」とお願いしました。その日はラマダン中で、夫はイフタールを友人と過ごすためにディワニヤに行ったばかりでした。
夫が帰宅するまでに、テンパった私とメイドと姑は息子の出血を拭き取り、外出するために長ズボンに着替えさせ病院に行く準備をしました。
病院に着くと丁度イフタールの時間で、レセプションには誰もいなく、看護師の部屋へ行って救急に通されました。が、緊急には医者がおらず、医者は休憩中だと言われトータル30分ほど待たされました。私たちが待っている間にも、指を怪我した小さな子どもや火傷をした女性がやって来ましたがまだ医師はいませんでした。
看護師が休憩中の医者を呼び出したのは火傷をした女性が到着したという連絡を受けてからでした。
夫も私も救急の看護師の対応に憤慨していました。大した問診もせず、救急にも関わらず30分以上待たされるとはどういうことかと。
看護師は、転落した幼児に嘔吐はあったのかとか泣いたかなどの基本的な問診はしませんでした。医者が来るまでに看護師と少し揉めました。
縫合するかしないか
医者が現れてすぐ隣のにオペ室へ。痛さはなさそうだけれど、寝台に乗せられて身動きが取れずに泣き喚く息子を夫と二人で抑えました。
注射針で局所麻酔を入れ、まるで釣りで使う様な針と糸で医者は計3針縫いました。
糸の色は青で、長めに長さを残してカットしました。
看護師には2日ごとに地域のクリニックに行ってガーゼを交換してもらうように言われました。抜糸をするのは7日〜10日後とのことです。
その間、髪は洗わず、特別な消毒やクリームを塗る必要はないと言われました。
縫合後に犯した大きなミス キズパワーパッド
翌日、姑が地域のクリニックに息子を連れてガーゼの交換に行きました。
子どもがガーゼを取ってしまったからです。帰って来た息子の額には普通の絆創膏が貼られていました。聞くと、看護師は消毒もせず絆創膏を貼っただけとのことです。
心配になった私はGoogleで調べるがままに、日本から余分に買ってきた顔用のキズパワーパッドを息子の額に貼りました。が、これが惨事を招く結果になろうとは。。。想像力が足りていませんでした。
帰宅した夫には、「友人(小児科医)が言うには傷口を絆創膏で覆うのは構わないけれど、縫った糸にテープが付着しないことが重要なんだって」と言われすごく後悔しました。
キズパワーパッドは、特殊な素材なので一度貼るとなかなか外すのに手間がかかりますし、2日後には再び病院に行くので看護師にバッと外されたら傷口が刺激されて余計に傷痕が残る要因になってしまう可能性がありました。
後悔先に立たず、2日後、夫と一緒にかなり気をつけてキズパワーパッドを剥がしました。
ぬるめのお湯とシリンジ、糸を押さえるための毛抜き、ティッシュを用意し、少しずつ剥がしては傷口とキズパワーパッドの間にぬるま湯をかけ慎重にスーパースローで剥がしました。
子どもは泣き喚くことなく、無事にキズパワーパッドを全て剥がし終えました。
縫合後に傷痕にできるケア
医者には傷跡には絆創膏以外何も必要ないと言われました。絆創膏も、テープ部分が糸につかないように気をつけてと。
それから、消毒クリームは塗ってもいいけど必要ないと言われました。
抜糸後の傷痕にできるケア
抜糸は縫合から10日後に地域のクリニックで看護師によって行われました。
ガーゼで覆って、1時間後にはガーゼを取っていいと言われました。
それからは、皮膚科医のアドバイスに従い傷痕ケアのシリコンジェルを塗って傷痕が少しでも残らないようにします。
小児科の医者には、10日〜14日程は何も貼ったりせずに乾燥させた方がいいと言われたのでキズパワーパッドはまだ貼っていません。
抜糸は縫合から10日後に地域のクリニックで看護師によって行われました。
ガーゼで覆って、1時間後にはガーゼを取っていいと言われました。
それからは、皮膚科医のアドバイスに従い傷痕ケアのシリコンジェルを塗って傷痕が少しでも残らないようにします。
小児科の医者には、10日〜14日程は何も貼ったりせずに乾燥させた方がいいと言われたのでキズパワーパッドは貼っていません。
キズパワーパッドは3歳以上が使用可能
事故から2週間の傷痕
事故から3週間の傷痕
傷痕が少しでも薄くなるようにこの日からシリコンパッチをつけ始めました。
少しずつ傷痕は癒えてきています。この感じだと、薄ら線が残る位になりそうです。
子どもの事故は親にとっては心を苦しめる出来事です。特に傷痕が残るかどうかがすごく心配になります。しかし、当の本人である子どもは傷痕をほとんど気にしません。
子どもの皮膚は再生能力に長けていますが、乾燥と刺激に弱い性質を持っているので親が必要なケアをしつつも、残りは子どもの治癒力に任せるしかないです。
命が無事だっただけでも感謝して、気長に治療を続けましょう。