令和6年4月より、第一子が日本語補習校に無事入学することができました。👏👏👏
国際結婚をして外国で子どもを育てる一母親として、この日が来るのを心待ちにしていました。子どもたちには、日本語を教えたいとずっと思っていたからです。
この記事では、日本語補習校に通い出す6歳までに家で行ってきた日本語の勉強と、実際にクウェートの補習校に入学して子どもがどんな様子で通学しているのか、親としてどのような心持ちなのかを改めて文字で書き残し、みなさんとシェアできたらと思います。
生まれてから入学までにやってきたこと
第一子は、子どもの数が一人で日本語学習に充てる時間と親の心の余裕がかなりあったので、息子には早くから「継承語としての日本語学習」を進めることが出来たし、親もノウハウを学ぶ時間がありました。第二子以降は、、、全く同じ様にできていません😣
実際にやっていたこと
・胎児に日本語で話しかける。
・生後1ヶ月から絵本の読み聞かせ。
・車や家で公文の童謡のCDをかけて歌って聞かせる。
・ひたすら日本語で話しかける。
・公文の絵カードを使って遊ぶ。
・2歳ごろからひらがなを教え始める(公文のポスターや絵本を活用)。
・アンパンマンのDVDでひらがなを学ぶ。
・カルタ遊び。(ひらがなと漢字)
・日本の保育園に体験入学させる。
・ひらがなスタンプで短いお手紙を書いてもらう。
・日本の家族とテレビ電話。
・子ども同士で日本語かアラビア語で話すように促す。
・母親とは日本語で話す様に仕向ける。
・日本の知育ドリルをする。
・日本語のアニメや番組を視聴する。
・ひらがな/カタカナ学習アプリを使って学ぶ。
・オンライン無料教材を印刷して書く練習。
・日本語字幕が利用できる時はオンにする。
・車内でポドキャストの絵本の読み聞かせを聞いてクイズに答える。
・日本の知育玩具で遊ぶ。(ひらがな積木など主に公文)
・算数アプリの言語を日本語にする。
・お風呂のポスターでひらがな、カタカナ、漢字を教える。
・家中の壁にひらがなノートを貼って、ひらがなが常に目につくようにする。
・好きなキャラクターのひらがな学習タッチペン玩具やキーボードをやらせる。
挙げたらどんどん出てきて、自分でもビックリしました。笑
お陰で第一子は2歳でひらがなが読めるようになり、4歳くらいから書く練習も始めました。5歳で1年生の漢字をさりげなくお風呂ポスターで導入し、漢字への抵抗をなるべく無くそうと心がけました。
英語の幼稚園に通い出してから、母親にも英語で話しかけることが増えましたが、英語を学んでいる訳だからそれは自然なことだと受け入れ、自分は子どもが英語で言ったことを日本語に変換して言い返すようにしました。
例えば子どもが I want to drink water. と言ったとすると、私は「水が飲みたいの?」と返事をしました。すると子どもは自然と日本語で返してきます。旦那は同様のことをアラビア語でしています。
公文の教材や玩具には本当にお世話になりました。お陰で親である私も改めて日本の美しい童謡を学び直し、子どもも自然と日本語の歌が歌えるようになりました。絵カードはたくさん購入して今もたま〜に使っています。
日本語の絵本もワークも、躊躇なく欲しい分だけAmazonで買ってクウェートまで発送していました。基本的に書籍にはいくら投資してもいいかなと思っています。
子どもにやる気スイッチが入ってくれそうなものはなんでも試しました。
また、私自身も初めての経験なので、海外在住でダブルのお子さんを育てる先輩のYouTubeやブログ、SNSなどから日々たくさん学ばせてもらっています。
補習校に通い出した子どもの様子
クウェートの日本語補習校に通い出してまだ1ヶ月(週一2コマ)ですが、滑り出しは順調だと思います。
初回の授業の前に一度、学習発表会などを実際の校舎で見学させてもらっていたのが子どもの不安を和らげてくれた大きな要因でしょう。同級生は全員で4名で、息子の様にアラブ人のダブルの子たちもいるので普段通っているアラビア語の補習校とはまた違った見た目のクラスメイトに親近感を抱いたりもしているのかなと思ったりもします。
初回のクラスが終わった時に、私のところに来て聞いてもないけど「楽しかった☺️」と照れながら教えてくれたので、「良かった〜🥺」と心から安心したのは事実です。先生もクラスメイトも良い方ばかりで、本当に感謝しています。先生はベテランのようで、子どもたちが楽しく学べる様に工夫をされているのが子どもの話からよく分かります。
2回目の登校日の後の帰りの車では、英語ですが I’m sad, because Japanese school is not for every day.と言っていたので、驚きました。そんなに好きになてくれるとは。。。
宿題も数ページずつですが、毎日やりたがり、音読もやった分だけ上達しているのが分かります。今後はシールなどを活用して、子どもの頑張りが目で見てわかるように達成感を味わわせてあげたいと考えています。
親の心持ち〜私が期待すること〜
ズバリ、「細く長く、自分のペースで日本語学習を続ける」ことを目標としています。これは補習校の前から同じです。
子どもたちは、日本語もやっていますが学校では英語、家庭ではアラビア語も学習しています。子どもの脳がスポンジなのは分かりますが、大量に一気に水を吸わせるつもりはありません。
私が一番大切にしたいのは、子どもに寄り添いながら細くても長く続けることです。途中で日本語が嫌いになったり、補習校に行くのを渋ってしまう日が来るかもしれません。いや、恐らく来るでしょう。そんな時も、子どもの気持ちに寄り添って、一緒に頑張れる親でいたいなと思います。
日本語を学ばせているのは完全に親のエゴですが、今はそれで良いと思っています。9年間は補習校に通わせて、その後子どもたちが日本語とどういう風に歩んでいくかを自分で決めたらいいです。それまでは挫けそうになったら、なんとか子どもの片足になってあげたいと思うのが親心。日本人として誇りを持って生きてほしいからこそ、日本語や日本文化を学ぶことは大切だし、それを手助けしてくれる補習校のような教育機関は活用した方が親も子も継続しやすいと思います。一緒に学ぶ仲間がいると心強いですよね。
始まったばかりの補習校ですが、親子二人三脚で楽しみながら通えたら嬉しいです。まずは肩の力を抜いて楽しむことから!と思ってはいますが、毎週の慣れない日本語での宿題は少しプレッシャーも感じているのが正直なところです。
自分の子を他の家のこと比較してああだこうだ言うのは子どもが可哀想だと思うので、子ども自身の成長にフォーカスして日々歩んで行けたらいいですね。