【国際結婚のリアル】アラブ人家族の中で「居場所」を見つけるまで

こんにちは。クウェートでアラブ人の夫と結婚し、気づけば10年以上が経ちました。
国際結婚というと、「異文化を楽しんでいて素敵」「語学も堪能で毎日刺激的」といったイメージを持たれることがあります。
もちろん楽しいこともたくさんあります。
でも実際には、異文化の中で生活するということは、自分の価値観や考え方が何度も揺さぶられる経験でもあります。
今日は、アラブ人・イスラム教徒の家族の中で暮らす中で私自身が感じた変化について書いてみたいと思います。
国際結婚当初は「頑張ること」が正解だと思っていた
結婚したばかりの頃、私はとにかく頑張っていました。
アラビア語を勉強し、義理の家族との集まりにも積極的に参加し、何時間も一緒に過ごしました。
興味がなくても姑やおばに付き合ってトルコドラマを一緒に見たり、クウェートの文化や習慣を理解しようと必死でした。
相手の文化を受け入れたい。
家族として認めてもらいたい。
そんな気持ちが強かったのだと思います。
だんだん疲れてしまった時期もあった
しかし、時間が経つにつれて気持ちに変化が出てきました。
頻繁なファミリーギャザリングに疲れたり、自分だけの時間が欲しいと思うようになったのです。
周りがアラビア語で盛り上がっている中、自分だけ会話に入れず疎外感を覚えることもありました。
子育ての考え方が違って戸惑うこともありました。
義理の家族との関係に距離を感じたり、「私はやっぱりよそ者なのかな」と落ち込んだこともあります。
国際結婚をしている方なら、一度は似たような気持ちを経験したことがあるかもしれません。
私はいつまでも「外国から来たお嫁さん」ではなかった
そんな中で、少しずつ考え方が変わっていきました。
ある時ふと思ったのです。
私はもう何年もこの家族の中で暮らしている。
いつまでも「よその国から来たお嫁さん」のような気持ちでいる必要はないのではないか、と。
家族の輪に入った以上、私はもう家族の一員です。
それなのに、自分を特別な存在として扱い、「誰かが気にかけてくれるのを待つ」姿勢になっていた部分があったのかもしれません。
待つのをやめて、自分から話しかけるようになった
それから少しずつ意識を変えました。
知らない親戚が多い集まりでも、自分から笑顔で挨拶する。
初対面の人には自分は〇〇の妻です。と自己紹介をする。
(挨拶だけはアラビア語ですると決めています。)
隣に座った人に英語でもいいから話しかけてみる。
天気の話でも、子どもの話でも、小さな会話から始めてみる。
完璧なアラビア語を話せなくてもいい。
英語でもいい。👍
大切なのは、自分からコミュニケーションを取ろうとすることでした。
すると不思議なことに、以前よりも居心地の悪さを感じなくなっていきました。居心地の悪さを変えたのは「小さな行動」でした。
以前の私は、ギャザリングで退屈さや居心地の悪さを感じると、一人でスマホを見て時間が過ぎるのを待つことがありました。
もちろん、それで誰かに怒られるわけではありません。
誰も気にしていないかもしれません。
でも今振り返ると、それはとてももったいない時間の使い方だったと思います。
実は、会話のきっかけはどこにでも転がっています。
例えば、
- 「その服すてきですね」とファッションを褒める
- 「どこで買ったんですか?」と聞いてみる
- 最近行った美味しいレストランを教えてもらう
- 子どもを褒めたり、一緒に遊んだりする
- お茶やお菓子を勧める
- 学校や家族の話をする
特別な話題や高度な語学力は必要ありません。
ほんの一言で十分です。
実際、アラブの人たちはおしゃべりが大好きです。
少し会話が始まると、そこからどんどん話が広がっていくことも少なくありません。
恥ずかしさは「慣れ」で消えていく
最初は気まずいかもしれません。
話しかけるのが恥ずかしいかもしれません。
英語やアラビア語を間違えたらどうしよう、と不安になるかもしれません。
でも、その気持ちは何度もコミュニケーションを重ねるうちに少しずつ薄れていきます。
実際に私自身がそうでした。
最初から誰もが社交的に振る舞えるわけではありません。
だからこそ、完璧を目指す必要はないのです。
大切なのは、とにかくコミュニケーションを取ろうこすることをやめないこと。
笑顔で挨拶する。
一言話しかけてみる。
相手に興味を持つ。
それを繰り返しているうちに、気づけば以前ほど緊張しなくなっていました。
そして不思議なことに、だんだん楽しくなってきます。
話題なんてないと思っていても、探せば必ず見つかります。
人とのつながりは、特別な瞬間ではなく、そんな何気ない一言から始まるのだと思います。言葉よりも大切だったこと
今振り返ると、本当に大切だったのは語学力だけではありませんでした。
- 相手に興味を持つこと
- 相手に敬意を持つこと
- 相手から学ぶ姿勢を忘れないこと
- 間違いを恐れず話してみること
- 自然体でいること
- 頑張りすぎないこと
これらの方が、ずっと大切だったように思います。
言葉が完璧でなくても、笑顔や誠実さは伝わります。
話してみることで分かり合えることはたくさんあります。
心を開いたら見える景色が変わった
以前の私は、輪の中にいながらも少し離れた場所から周りを見ていました。
でも心を開き、恥ずかしさや戸惑いを手放してみると、見える景色が変わりました。
「ここにいてもいいんだ」
そう思えるようになったのです。
もちろん今でも文化の違いに戸惑うことはあります。
価値観がぶつかることもあります。
それでも以前よりずっと楽に、自分らしく過ごせるようになりました。
国際結婚は大変。でも工夫次第で楽しくなる
国際結婚や海外生活は、決して簡単ではありません。
言葉の壁。
文化の違い。
家族との距離感。
義理の家族がいい人たちであっても、悩みは尽きないものです。
でも、自分の考え方や行動を少し変えるだけで、世界の見え方が変わることがあります。
誰かが自分を受け入れてくれるのを待つのではなく、自分から一歩踏み出してみる。
その積み重ねが、自分の居場所を作っていくのだと思います。
もし今、異文化の中で孤独を感じている方がいたら伝えたいです。
完璧でなくて大丈夫。
「こうしなくちゃ」と頑張りすぎなくて大丈夫。
まずは笑顔で挨拶をすることから始めてみてください。
その小さな一歩が、思っている以上に大きな変化につながるかもしれません。
まとめ
- 国際結婚では異文化への適応に疲れる時期もある
- いつまでも「よそ者」意識を持つと孤独を感じやすい
- 誰かを待つのではなく、自分から話しかけることが大切
- 完璧な語学力よりも、敬意と対話する姿勢が重要
- 心を開くことで居場所は少しずつ作られていく
異文化の中で生きることは、自分自身を知る旅でもあります。
10年経った今でも学ぶことはたくさんありますが、だからこそ面白いのかもしれません。
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