アラブ人は家族をとても大事にすると聞いていましたが、こちらに嫁ぐまでは親戚、家族付き合いがこれほどにも濃厚なものだとは思っていませんでした。
今日はクウェート文化が濃く表れる「ギャザリング」について我が家の例をもとにご紹介します。
ファミリーギャザリングは、その名の通り家族の集いです。
何曜日の何時からがどこどこのお家のギャザリングがあるという風に決まっています。
大抵毎週あって、同じメンバーがほぼ毎週集まります。
結婚して家を出ると、ギャザリング嵐です😂
日曜日は実家のギャザリング、火曜日はおばあちゃんの家でギャザリング、木曜日は夫の実家でギャザリング・・・金曜日は夫のおばさんの家で・・・という風に、家族が増えれば自然とギャザリングも増えます。
既婚のクウェーティーの友人は、週3日ギャザリングがあるので夫とゆっくり過ごす時間がないと愚痴をこぼしていました(笑)
我が家のギャザリングは、金曜日のお昼からです。
姑の兄弟姉妹とその子どもや孫が集まります。
クウェートではお昼ご飯を午後2時ごろにとる家庭も多いので、14時半ごろから親戚が集まりだします。帰宅する時間はそれぞれで、1時間程度で帰る人もいれば、夜の12時近くまでおしゃべりをする人たちもいます。
料理は姑のメイドと、おばさんのメイド2名が前の晩から手分けして準備します。
ビュッフェ形式で、完全セルフです。ダイエット中の人は自分でご飯を持ってきたりもします。
クウェート料理がメインですが、フィリピン人メイドがフィリピンの中華料理を作ったりもします。
料理の後はチャーイ(カルダモン入り紅茶)とガフワ(アラビックコーヒー)が出され、各自自由に飲みます。
うちのギャザリングはとてもオープンで、自由です。
5時に来る家族もいるし、深夜まで居残る家族もいます。
若い子たちは退屈するとショッピングに出かけたり、カフェでゆっくりしてからまた戻ってきたりします。
小さい子どもも多いので、各家庭のメイドさんもたくさんいます。
ギャザリングの目的は、イスラムで大事にされている家族を大切にすることだと思っています。
こうして毎週集まって家族の絆を深めます。
毎週ギャザリングに来れない人たちもいます。そういう人たちは別の日に姑に会いに集まります。
結婚して最初のギャザリングの日、わたしは家族の多さに驚きました。
日本で言うと、お正月や誰かの結婚式で数年ぶりに多くの親戚に一斉に会うような感覚でした。
これが毎週末・・・
最初は言葉も分からなかったので孤独を感じ、ギャザリングが好きではありませんでした。
しかし徐々に家族ひとりひとりを知っていくうちにギャザリングが好きになり、姑の不在中にギャザリングがないと、少々手持ち無沙汰に感じます😂
ギャザリングでは、誕生日のお祝いも行われます。
数週間後には息子の初めての誕生日です👶
姑やおばさんは、ケーキや飾りつけの準備をしてくれているようです。(ありがたい💕)
いつも一人で遊ぶことの多い息子にとって、ギャザリングで歳の近い親戚たちとわいわいがやがや遊ぶのはきっと楽しいことなのでしょう😁
また、アラブのギャザリングは毎週決まって集まるようにできているので、ついつい親戚付き合いが途切れがちになる心配が少ないです。
「そんなに毎週集まって大変だね~」とよく日本にいる友人や家族から言われますが、
大変ありがたいことに、ご飯やお茶の準備、片づけは大勢いるお手伝いさんがやってくれるので、ゆっくりお茶を楽しめます。
嫁だからせっせと働いて・・・という期待も全くされません。これは本当に有難い💦(笑)
お手伝いさんも、金曜日は皆で集まれるのでギャザリングが好きなようです😁
フィリンピン人がたくさんいるので、タガログ語があちこちから聞こえます💬
これからも金曜日のギャザリングが続きますように😄💝


