初めてのお産をクウェートで経験して~新生児のために訪問看護師を雇った記録~
産後二日目に、夫が看護師を雇ってくれた。夫の従妹が勧めてくれた。
新生児ケアに看護師を雇うのはクウェートではよくある話らしい。
従妹のお勧めする看護師さんに姑が連絡すると、今は他の家庭に行ってるらしく、代わりに彼女の友人を紹介してくれた。
姑が電話で看護師と交渉してくれた。
最初に来た看護師はぽっちゃり小柄な50代くらいのインド人女性。職を掛け持ちしてるらしく、半徹夜状態で働いてた。
彼女は1週間ほどで去ってった。
理由は、雇用期間の問題。最初でどれくらい雇用してくれるのか看護師は聞いてくる。
姑は1週間様子見て伝えるわと電話で言った。ここで看護師は通常数か月は働くものと考える。
私はというと、「2週間くらいで十分かもしれない。」と看護師に言った。
その看護師は、「それなら他に職を探しますね。もしほかに見つかったらそちらへ行きます。」とわたしに言った。
すんなりオッケーしたら次の日はもう来なかった(笑)電話にすら出なかった。
看護師がいる間は、もう看護師のヘルプなしでやっていけると思ったが、いざいなくなると大変だった。
次の日、姑は新しい看護師を見つけてくれて新たなインド人看護師がやって来た。
今度の人はすらっとした40代くらいの人で、凛としていた。
英語も分かり易い。
彼女はインドでも新生児科で働いており、クウェートでも訪問看護で新生児ばかりを担当していると教えてくれた。
「自分は子供が大好きで、子どもも親御さんも自分を気に入ってくれる。」とよく話してくれた。
本人の言うように、彼女は子供のケアが上手かった。
鼻歌歌いながら沐浴を手際よく行い、おむつ替えは超早い👏👏👏
「マダムこうした方がいい、クウェートでは普通こうする、インドではこうだけどね、あなたの国ではどうなの?」とおしゃべりをしながら一緒に過ごした。
わたしが母乳のことで悩んでると、他のクウェート人の母親を見てきた経験からこうしたらいいああすると母乳が増えるかもと適宜アドバイスをしてくれて、お陰様で母乳は順調に出るようになった。
たまに、子育てで意見が合わなくなることもあったが、「あなたは母親です、あなたが決めてください」と、最終的にはいつも折れてくれた。(それでも経験豊富な彼女の正直な意見は参考になる。)
彼女は子供が大好きで、今まで見てきたクウェート人の赤ちゃんの写真を携帯にいっぱい収め、暇ができるとしょっちゅう私に見せてきて思い出話を聞かせてくる。
口が達者で😆、家のドライバーを使わせてもらえないか姑と交渉するようにとまで言ってきた。しかも何回も(笑)
「マダム~、他のクウェート人の家庭では皆ドライバーを使わせてくれましたよ~」とね。😂
ある時は、彼女の携帯が壊れて、どうしたらいいか相談してきた。
ネットで解決策を見つけるお手伝いやクラウドにバックアップすることを教えたけど、正直わたしの心の中は「1分でもいいから寝かせろ~」と泣いていた。
最初の看護師と比べて彼女はすごくよかった。
最初の看護師が去ってくれてよかったのかも😁👌
彼女の勤務時間は夜7時から朝の7時まで半日。晩御飯は我が家でスリランカ人かインド人が作ったカレーを食べてたっけな。
初めての子育てだから何もわからず心配だったけど、彼女がいてくれて助かった。
クウェート流の新生児ケアをわたしとメイドに教えてくれた。
看護師が息子を見てくれてる間、夜間に少しでも寝ることができた。
それでも2時間おきに授乳をして、夜も欠かさず搾乳してたから産後の体はへとへとで睡魔との闘い。足腰も痛くてズボンを履くのも必死だったな~
ベッドメイキングもできない様な状態でお客さんが来るし、食事もメイドに上まで運んでもらって一人で食べてた。
家でのギャザリングも顔すら出せないくらい子どもに付きっ切りだった。
お陰で完母になるのは早かったけど。
看護師は常に息子の部屋にいて、息子の様子を観察する。SIDSの心配も減ったかな?
夜間はベビーモニターで部屋をチェックし、授乳の時間になって、看護師のおむつ替えで息子が泣いたらわたしも起きて授乳しに行った。
わたしが授乳した後に、搾乳して保存してある母乳を看護師がボトルで与える。
それからゲップさせて、寝かしつけまでしてくれた。
看護師が来てくれてすごく助かったが、二人目の時も必要かと聞かれたら、それはまだ分からない。
それでも、わたしはもちろん夫までも看護師が去った後、彼女の子守歌や軽快なおしゃべりが恋しくなった。
看護師は今でも時折息子は元気かとメッセージをくれる。
息子の動画を見ると、たまに彼女が写っていて、新生児のお世話上手いなと思う。
彼女自身の子ども二人を含め、何年間も毎日赤ちゃんのお世話を各家庭でやってきてるだけある。
異国での出産、はじめての子育てだけど看護師がいるだけで、心強かった。
ありがとうシスター💗 今もどこかの家庭で頑張ってるのかな?