先日、とある日本語のクラスにお邪魔した時のこと。
「クウェート人と結婚してクウェートの文化に入ったわけですが、何かカルチャーショックはありましたか?」と聞かれました。
慣れてしまった日常のせいか、異文化を異文化だと認識しなくなってきているのか、そんな違いはもう気にもかけなくなってしまったのか。
とりあえず、少し考えて思い出しました。
それは、「女性(女性の親族)」と一緒に歩いている時に夫を外で見かけても、挨拶をしない(見てないふりをする)か、挨拶したとしても軽くで済ます男友達がいるということ。
毎度ではないですが、男性の中には女性と歩いている人には敬意を払ってか、女性が嫌がるからかは分かりませんが、話しかけない人もいるようです。
また、妻の中には夫が男友達とモールなどで遭遇した時にさっと身を引き、一歩下がる女性もいます。
当然そういった場合は、お互いに紹介し合うこともまれで、まるでそこに存在していない人の様。
最初この風景を見たときはちょっと不思議でした。
クウェートのようなアラブ/イスラム圏の場合、親族以外の男女が交流する機会は日本に比べて相当限られています。
木の後ろに隠れた人もいるというから少しかわいいような気もしますが、私が妻の立場だったらやっぱり夫の知り合いには挨拶したいし、紹介してほしいです。
うちの夫はその辺は結構オープンで、私が一緒に居ればちゃんと紹介もしてくれますし、私も相手のことを覚えるように心がけています。
この話を聞いたときに、幼いころ大人の会話に入れずにいた気持ちを思い出しました。
聞こえてくるけど口出しできないようなオトナの会話。
以前、「妻はインビジブル」の記事でもお話ししましたが、こちらでは「男性に敬意を払って」一緒にいる女性と目を合わせたり、話したりしない人も大勢います。
お話を聞いたクウェート人男性によると、これはあくまで男性に敬意を払っているわけで、女性に敬意を払っているわけではないとのこと。
いろいろとクエスチョンマークが浮かんできそうなのは想像できますが、今日はここまでにしときます。
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