ラマダンファクト|断食をしない女性と周囲の人々の対応
マルハバン!
ラマダンが始まってもうすぐ一週間が経とうとしていますね。
断食をされている皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今日は女性なら誰もが経験するであろう「断食ができない日」についてお話します。
イスラームでは、妊娠中の女性、授乳中の女性、生理中の女性に断食の義務はありません。
実際私も過去5~6年間のラマダンは妊娠中か授乳中だったので断食をしていませんでした。
中には妊娠中でも授乳中でも断食をする女性もいますが(個人の選択)私には無理でした。
つわりに苦しむ妊娠初期、食欲が増す妊娠中期、呼吸するだけでもしんどい妊娠後期、こんな状態で断食をしなくてもいいんだよと神様は許してくださったんだと思います。
やったことのある人にしかわからないけれど、授乳中だって全身の体力を奪われるんです。
のども乾くしお腹も空く授乳中も断食しなくていいことになっています。
生理中は、聖典コーランに触ることも禁止されています。
なので女性は1月のラマダン中、少なくとも数日は断食をしない日があります。
そんな時でも、他のメンバーと一緒にフトゥールを食べていいのでしょうか?
答えはもちろんいいです。
家族は、小さな子どもでもない限り「今日はファスティングをしてるか?」などと人前で聞いてきません。
これは裏を返せば「今生理中?」と人前で聞いているようなものです。
なので、男性も女性も、暗黙の了解を熟知しているので誰がファスティングをしているかしていないかなど気にしません。
大切なのは、「神と自分との対話」です。
信仰に関して他人が介入できる領域はすごく限られています。
勿論、夫は今まで私が断食をしないことにとやかく口出しをしてきたことはありません。
今年初めて数年ぶりに断食をしてみたのですが、妊娠・授乳中でないときの身体は思った以上に断食に適応しやすく、何の問題もありませんでした。
やっぱり、あれは甘えではなく、身体の本音だったんだと思いました。
もしこの記事を読んでる人の中に男性がいたら、そういう女性もいることを知ってほしいです。

さて、話は「クウェート人と結婚した外国人妻のラマダン×家族の対応」に移ります。
と言いますのは、以前このような投稿をグループチャットで目にしました。
「あなたはムスリム/ボーンムスリムでない場合、断食をしますか?あなたの義理の家族はそれに対して何か口をはさんできますか?義理の家族と折り合いが悪い人はいますか?私の義理の妹は私が断食をしないことが気に食わなくて、私たち家族がギャザリングに来たらすぐに帰ります」
という内容の外国人妻の質問でした。
クウェート人と結婚した外国人妻の中には、クリスチャンの人もいれば、イスラームに書類上改宗した人もいます。
そんな彼女たちに対して、義理の家族はどういう対応をするのかというのが論点でした。
・私は断食はしないけどフトゥールに呼ばれたら参加する。義理の家族も私が断食をしないのを知っているが何も言ってこない。先に他の人たちにサービングをしてもらって自分は最後にお皿によそう。
・私は健康上の理由で断食しない。
・私は、子どもの離乳食を味見しないといけないから断食をしない。
・私は義理の家族がこれを食べなさいと差し出すのが好きじゃない。けど、グッドマナーを守って対立を生み出さない努力をしている。
などなど、各々苦労があるんだな?というのが率直な感想でした。
私は、「あれを食べなさい」とか「これはなになによ」と言われると、食べたいときは食べて、食べたくないときはお腹がいっぱいだから今は無理と断ります。
最初から「要らない!」と一蹴せずに、感謝の気持ちを込めて適度に興味を示します。
余計な波風は立てずに、ただみんなと断食明けを楽しみます。
誰かがもし仮に「今日はちゃんと断食したの?」と聞いてきたら「今日は生理だからしてないよ」とか「今日は授乳で疲れているからしていないよ」と答えるつもりです。
誰にも断食をしない女性を咎める権利はないですし、それは女性の自己責任で女性はラマダン後に次のラマダンまでにカバーアップをすればいいだけなので、他人はそっとしておきます。
もしもこの質問者さんのように、義理の妹がこの質問者が断食をしないことであからさまな嫌がらせをするのであれば、それは義理の妹の問題で、義理の家族が介入して対応してあげないと外国人嫁は肩身の狭い思いをしてしまい、ゆくゆくはギャザリングにも来なくなってしまうかもしれません。
個人的に思うのですが、結婚を機に改宗した場合、改宗後に強制されて「ああしなさい、こうしなさい」と言われるのは苦痛でしかないと思います。
じっくり年月をかけてボーンムスリムの子どもたちがイスラームを学び取るように、改宗者も時間をかけて学んでいきます。
誰だって強制されればやる気がなくなります。
信仰は、神と個人の契約ですからある程度は個人の選択を尊重してあげてもいいんじゃないのかなと個人的には思いますが。
とにもかくにも、ビートルマニアにイスラームを語る資格はほぼほぼ無いので、今日の話はこの辺にしておきます。
引き続き、ラマダンをお楽しみください。
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